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失敗例に学ぶホームページ制作・よい結果に導く4つのポイント
ホームページ制作を発注したいけど、失敗しないか不安!
特にはじめて外部委託をお考えの方には、こんな思いをお抱えの方も多いのではないでしょうか。よりよい結果に導くためのポイントとは?一体どのような対策をすればよいか、失敗例から学びましょう。
ホームページ制作を外部に委託することへの不安…。
きちんとした業者だろうか、うまくやり取りできるだろうか…。はじめて外部委託しようとお考えの方、過去に失敗した経験をお持ちの方ならなおさら心配も当然のことでしょう。
しかし、Webサイト(ホームページ)は制作会社と「協力して」作り上げるもの。成功するかどうかの“50%”はあなた(発注者)が握っていると言っても過言ではありません。よりよい結果に導くためのポイントは何か、失敗例と共にみていきましょう。
費用だけで制作会社を選定しない
相見積りを取ってみたら、A社が安かった。
そのような理由で制作会社を選定した結果、いい加減な作りのホームページになってしまったり、パッと見はよさそうに見えても中身がよくなかったり、といった事例をよく目にします。
Web制作は労働集約型のビジネスのため、費用を抑えようとすると必然的に工数を削ることになります。つまり、基本的な考え方としては、費用が安いところは何かしら作業(工数)を削っていたり、技術力がないことが理由の料金設定だったりします。その結果、Webサイトの品質や完成度が低くなってしまうリスクがあります。
人気の制作会社は費用を安くする必要がないことは、想像しやすいのではないでしょうか。
ただ気をつけたいのは、ある程度大きな制作会社で見積り費用もそこそこ高いから安心、とは言い切れないことです。大手制作会社に依頼して費用をかけても、イマイチな会社はイマイチですし、小規模事務所やフリーランスのような形態であっても優れた仕事をしてくれるところもあります。
大手のメリットは、さまざまな経験を持った人材が在席していることです。反面、担当者や受け持ったチームによって当たり外れがあったり、分業制なので人件費がかかってしまい、同じことをやっても費用が高くなりがちです。“作業”にあたる部分は安い下請け会社に流して、マージンで稼いでいる場合も多々あります。
小規模やフリーランスのメリットは、担当者による当たり外れが(ほぼ)ないことや、人件費が抑えられるため大手と比較してコストパフォーマンスがよいことです。一方でスキルが低い人材も多く存在しますが、その場合はまず間違いなく費用が安いです。安価な場合、セキュリティ面でも不安があります。
したがって、金額や制作会社の企業規模にとらわれず、制作実績や打合せなどの工程を通して、コストパフォーマンスが高く、顧客対応なども含めて自社にあったところを見極め、選定しましょう。この段階で失敗してしまうと、取り返しがつかなくなってしまいます。
制作会社はビジネスパートナー
ホームページの制作会社は企業のアドバイザーでありパートナーです。「お客様のWebサイトをよりよいものにし、ビジネスの成功に貢献したい」。多くの制作者はそういう強い思いで仕事に取り組んでいることでしょう。
しかし残念なことに、コラム『失敗しない!ホームページ制作会社の選び方』でも少し触れましたが、制作会社を「外注」や「業者」といった捉え方をする人が少なからず存在します。口に出す人はまずいませんが、話口調やメールなど、どこか上から目線であることは容易に伝わってしまいます。制作に関わる人たちがどう思うか…想像に難くありませんよね。
逆の立場で考えればすぐにイメージできると思いますが、ご自身ならどのような態度で接してほしいでしょうか。まず向かい合う前に、共に手をとるビジネスパートナーとして見る意識が大切な要素のひとつであることは間違いありません。
プロの提案に耳を傾ける
また、例えば、病院で医師に「あなたは(病名)です」と言われたとしましょう。その時、「いや、(別の病名)だ」といったことはしませんよね。
ところが、Webサイト(ホームページ)を作る時、「このような理由でこれは問題ですから、こうしましょう」といった提案や助言を行なうと、「いや、こうしてほしい」と頑なに拒否されることがあります。
制作会社からすれば、「それではお客様の課題が解決できない…」となってしまいます。もちろん、制作会社としてできるだけの説得(や妥協案の提案)を行なうのが通常ですが、ただただ拒絶されると、どうしようもありません。
Webサイトは企業の所有物ではありますが、見るのはユーザーです。自分の好みや、会社のイメージに合わない、といった主観的な意見は避けておくべき事柄のひとつです。お金を払う立場からの気持ちはわからなくはないですが、制作会社はプロとして経験を重ね、提案をしていることを忘れないでください。
せっかくビジネスをよりよいものにするためにWebサイトを制作しているのですから、プロからの提案を尊重していただけると、制作者としてはうれしいです。
当事者意識を持って取り組む
Webサイト(ホームページ)は制作会社が動くだけではなく、お互いが協力しあって作り上げるものです。発注者が自身のビジネスに一番詳しいのですから、ビジネスやそのプランについての説明、必要な資料、原稿や素材の準備などが必要です。発注者の協力なく制作会社だけで作れるものではありません。いま売ろうとしているそのビジネスは他の誰でもない、お客様自身のものなのです。
ところが、最初に軽く説明だけしておけば、全部引き受けてくれると思ってしまう人が意外と多いようです。
「あとはいい感じで(全部込み込みで)やってくれるよね?」
いわゆる“丸投げ”ですが、実は制作会社が困り果てる一言であり、期待する成果物が得られないリスクを伴います。
制作着手までに、希望のイメージや要望、必要な機能、コンセプト、納期などを制作会社としっかりすり合わせをし、着手後は適宜確認をするようにしましょう。また、制作会社側から確認依頼があった場合は、タイムラグのないように返答するなど、コミュニケーションを疎かにしないように気をつけましょう。
丸投げをしてしまうと、そもそも「やる気のないクライアント」と思われて適当に済まされかねませんので、当事者意識をもってしっかり取り組むことも大切です。
スケジュールを守る
簡単にできると思われることが多い業界です。実際のところは、みなさんがイメージされているよりもはるかに手間暇のかかる仕事です。ちょっとしたことのように見えても、数時間や丸一日かかることもしばしばです。
納期厳守にもかかわらず、発注者からの連絡待ちや素材待ちでスケジュールが遅れることがしばしばあります。私の経験では、皮肉なことに、急ぐ人に限って返事が遅い傾向があります。
納期ありきで時間が足りない状況になってしまうと、当然ながら「間に合わせること」が優先事項なってしまいます。これでは、よりよい結果は遠のくばかりです。
いいものを作るためには、余裕のあるスケジュール、そしてお互いがスケジュールを守ることにつきます。
どうしてもスケジュール通りに動けないといった場合は、納期をずらしたり、主要なページだけ部分公開をして残りはスケジュールをずらすなどの調整を考えてみましょう。
まとめ
相手を見る目線、当事者意識、スケジュールを守ること。どれもご自身のビジネスであれば当たり前のことではないでしょうか。しかしながら、上の例はどれもよく見聞きする事例ばかりで、本当に残念です。
制作会社も人間ですので、信頼しあえる関係を築き、お互いが協力しあうことがよりよい結果への近道です。逆に言えば、信頼関係が構築できれば、制作会社もより前向きに、より積極的に取り組んでくれることでしょう。
シンカーデザインでは、お客様目線に立ち、ビジネスパートナーとしてよりよい結果をめざして真摯に取り組んでいます。まずはお気軽にご相談ください。